こんなものいらない

あって当然だと思っているが、よく考えるといらないもの、ない方が生活の質が向上するものを挙げていきます。

インフォームドコンセント

インフォームドコンセントは無条件で善だと思われている。少なくとも、医学部入試で、受験生が、「医師は、患者の気持ちも同意も考慮せずに、好き勝手に医療行為をしてよい」などと答えたら、不合格だろう。

しかし、歴史的な成立事情を調べると、必ずしも患者のために作られたのではないことがわかる。

Amazon.co.jp: インフォームド・コンセントは患者を救わない: 名取 春彦: 本

インフォームドコンセントは、米国において、患者による訴訟から医師を守るために成立したのである。十分に説明し、リスクも含めて同意したのだから、結果には文句を言うなということである。

名取春彦氏は言う。

「医療はパターナリズムである」

相対的に弱者である病人を助けるために行う行為が医療なのだから、父権主義的にならざるをえない。

また、中立的な説明は人間にはできない。患者に良かれと思う治療方法を、優先して説明するのは当然だし、患者がそれを拒否するなら、他へ行ってくださいと答えたくなる。

医療行為を、書類を使って、言葉で説明することはできる。しかし、その医療行為が実際にどんなものかは、わからない。自分で体験して、はじめて、その辛さがわかる。インフォームドコンセントで了承した以上、どんなに辛くても、誰にも責任を負わせることができない。

インフォームドコンセントの大半は、患者のためではなく、医療者が、自分の利益のためにやっているのである。