建売や賃貸の住宅の大半にはリビングルームがある。
住宅面積の3割から4割を占めるのに、何のためにあるのかよくわからない空間だ。
大型テレビとソファとテーブルが置いてあって、ローテーブルには何かごちゃごちゃとものが詰まっている。
しかし、そこでくつろぐ家族はほとんどいない。ダイニングテーブルで食事をしたら、さっさと個室に戻って、好き勝手なことをやっている。
住宅にリビングルームが必要だという発想そのものが間違っているのだ。
リビングルームはいらない。
亡くなった建築家、宮脇 檀氏の提言だが、いまだに正しいと思う。